【第七話】ダ イ ヤ モ ン ド

Lien’s Jewelry Story 7

宝石はその時々に持ち主に愛と力を与えてくれます。
純粋でまっすぐで、そっとそばにいてくれる、かけがえのない大切な輝き。
自分自身の輝きと宝石の輝きが同じ性質のものであれば、
自分に目覚め、自信を与えてくれる存在になるのでしょう。
輝きはエネルギー。時にまばゆいほどの光、
燃えるようなファイアー、そして虹色。
その色彩と美しさで、宝石と共鳴した時に人の心が輝き、
オーラも光を放ちます。
生きる力、生命力として。

 

ダイヤモンド

ダイヤモンド

人という字が二人で支えあうように、
ダイヤモンドも他の宝石のエネルギーを高め、
持ち主のオーラを強くし、自らが輝きます。
地球上でもっとも硬い鉱物。
硬いがゆえのもろさもあり、人間と似ているのです。
17世紀、ダイヤモンドの輝きを際立たせる
58面体のラウンドブリリアントカットの完成から、
単なる護符と使われてきたダイヤモンドの歴史は変わります。
下のパビリオン側に25面。上のクラウン側に33面。
25面で全反射、屈折した光があらゆる方向に交差して、
上部の33面に戻って美しい輝きを放つ。
光を受けて色彩が分散して無限のエネルギーを生み出す。
別名、金剛石。
金剛とは、人が魂を磨くために現世に生を受けたことを意味するとか。
また、二十五の菩薩様と三十三の観音様、
仏の化身の数がこのカットに秘めていると言われます。
ダイヤモンドの面が観音菩薩であれば、
その輝きが人の心を救ってくれるのかもしれませんね。
ダイヤモンドはすべての文化、宗教で同じような意味があるようです。
また、ダイヤモンドの結晶を数千倍にして見ると、
六芒星の形をしているそうです。
三角形と逆三角形を組み合わせた星、
中央に絶大な力を秘める六芒星。
天と地の融合。自然と人の叡智の成せる偶然か奇跡。
輝く不動の美しさに心奪われてみませんか。